ミャンマー訪問記 / 楠木真次

三回目のミャンマー訪問になる。過去2回は業務として、またヤンゴンのみの訪問だったが、今回はマンダレーやバガンにも行くので、かなり期待大だ。

ミャンマー入りして二日目にマンダレーに到着した。中央部にあるミャンマー第二の都市。GMIにいただいた寄付により設立された寺子屋(お寺が運営している学校)を訪問した。それまで、屋根のないスペースで勉強していた時から一変、二階建ての綺麗な建物ができていた。ミャンマーの子供たちの笑顔は本当にこっちまで嬉しくなる。「学校で勉強できて幸せ」という声が聞こえてくる。

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マンダレーから車で1時間。ザガインにあるジャパンハートの吉岡先生を訪問した。吉岡先生の医療活動はテレビや新聞で数多く報道されている。私利私欲の全くない立派な活動だ。僕が驚いたのは日本人の看護師が多くいたことだ。ここでは無給だが、自分の意志で来ているという。医療器具、薬はそろわない。手術中、停電もする。水も川の水をそのまま引いているだけ。厳しい環境でも、自分という存在に大きな価値を見いだしたのだろうか「ここに来て人生観が変わりました」と話す女性看護師の目は輝いていた。

ヤンゴンを離れると道はガタガタ、穴にタイヤがはまって、後部座席に乗っていて頭をぶつけそうになる。日本の中古車やバスも見かけるが、他のアジア諸国に多い日本製バイクはほとんど見なかった。

今回の訪問では寺子屋の着工式を3カ所で行った。いずれもGMIが寄付を頂いて建設するものだ。僕はミャンマー政府や地方政府には道がガタガタでも、停電も多少しようとも構わないが、教育には力を入れて欲しいと思っている。基礎教育がなされていないと国内の格差が益々広がり、治安悪化の可能性も出てくる、国の発展は遅れてしまう。GMIの活動がほんの一端でも担うことができればこんな嬉しいことはない。

初めてバガンに下り立った。マンダレーからのフライトでは1時間もかからない。世界三大仏教遺跡の一つとされ、大小さまざまなパゴダ(仏教遺跡)が林立している。ガイドさんによればざっと3,000。かつては5,000あったそうだ。パゴダに上って夕陽を見るのは格別だ。見渡す限りの平野にパゴダ、ここはいったいどこの星なのかとさえ思ってしまう。風化を防ぎ残していくことも重要だ。

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今回の旅はたった1週間。もっと現地の人に触れたかったし、街も歩いてみたかった。でもこうして少し残念に思うことが次回への糧となろう。

ミャンマー国内に至る所に旧日本兵の慰霊碑がある。今回何度も手を合わせる機会があった。しっかり日本人を見守ってくれているミャンマー。できる限りの応援が恩返しになればいいと思っている。

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